【読んだ本】勝間式 汚部屋脱出プログラム

多動ぎみでものごとの優先順位をつけられないので物心ついたころから汚部屋です。

で、収納本とか断捨離系の本とかいろいろ読んではリバウンド、ときめき片付けももちろんリバウンドしてます。

で、正月に以前から気になってたこちら購入して、あー、わかるー、となったので書きとめ。

2週間で人生を取り戻す! 勝間式 汚部屋脱出プログラム (文春文庫)
勝間 和代
文藝春秋 (2019-08-06)
売り上げランキング: 3,441

勝間式 汚部屋脱出プログラム です。

たいていの片付け系の本って女性向けが多いからか、わりとこんな傾向です。

 1.感情に訴えかける(こんまりが代表)

 2.「素敵な自分になれる」 3.「正しさ」に訴えかける

とくに1はコミックエッセイでの片付け本に多い傾向ですよね、漫画として一冊の中で成長を見せないとドラマ性がないし。

2はスピ的なやつに多いかも。わけわからなさすぎるから超常的なあれそれに頼るみたいな。ただこれはダイエット本と同じく、「片付いた部屋で霊的なあれでもなにもかもうまくいく」は=今(汚部屋)の自分は間違っているという無意識のメッセージになりがちで受け入れにくいのでは、と思ってます。

3は収納アドバイザー系の人の本に多い気がします。ただ片付けられない側からすると「いやその判断ができないからこっちはだな」と言いたい。彼女らもまっとうなこといってるつもりなんでしょうが、これは収納にかぎらず「できるひとの言葉はできない人には届かない」という現象のあらわれでしょう。あとになって「最初からそう言ってよ」って言われるやつ。最初からそう言ってたってやつ。片付けだけでなく、プログラミング本や手芸本でも見られる現象です。

で、まあ今回の本なんですが、こちらの著者の方はマッキンゼー出身のコンサルでしかもADHD、本の中にある荒れた状態の部屋が「あるあるあるーーーーしってるーーーー」という親近感です。

帯。左側、すごい見覚えある

あるあるだけならコミックエッセイのあれそれと同じなんですが、この本のすごいところは、ご本人のコンサルティングという本業のスキルで「わからない人がわかるようになる概念への命名」が秀逸というところです。

いくつか抜粋します。

「収納破産ポイント」

 収納がいっぱいになりものがあふれだし、管理不能になり「見ないふりをする」ようになる臨界点。ここを超えると片付けを放棄する。

「ものぐさコスト」

 楽したい、何もせずに安心したいという心により発生するコスト。〇〇するだけ系ダイエット器具、限界までため込む家事など。

「真のものの価値」

 値段ではなく、「効用」と「使用時間の長さ」。

とにかくわかりやすい概念の提案からくる説得力と、汚部屋が心にもたらしていた作用のエピソードの数々が「よくここまで語ってくれたな…!」という共感の嵐。

家が汚いのが恥ずかしくていいかんじの距離感になった人との交際のタイミングを逃したとか、宅配の集荷に来られるのが嫌すぎてコンビニに運んだとか、押入れの中にほぼ新品の服がつまっててぶら下がり健康機にいつも来ているぼろぼろの服がかかってたとか。

仕事とお金をもってる女性の「家を片付けることが何よりも大事」の言葉は刺さってくるものがあります。いやだって小さいころから片付け大好きだった整理収納アドバイザーが言うのと全然違うじゃないですか、そういう人が言うといやそれはあなたの価値観ですよねってなるじゃないですか。

実際の片付け方とか基準とかも実戦的です。女性の片付け本はとにかくエモーショナルなかんじになりがちなのがざっくざくの理論で読んでて楽しいです。ていねいな暮らしやミニマリストのような禅的な世界を求めているわけではないので、ヘルシオルンバ食洗器がんがんに取り入れるしメールの整理についても語ってます。

働く中年女性にハマる本でした。

2週間で人生を取り戻す! 勝間式 汚部屋脱出プログラム (文春文庫)
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