水風呂を活用すれば銭湯の料金は安く感じる

銭湯に行ったことはあるだろうか。

行ったことがあるなら、入湯料高すぎと思ったのではないだろうか。

たしかに広くて明るい浴場と足を伸ばせる湯船は良いが、長めに入ったって30分程度だしそこまで劇的に自宅と違うわけじゃない、気分が少し変わるだけでやっぱ450円払うようなもんでもない…

と私も長いこと思っていた。

そうじゃない。それは銭湯を正しく450円分消費しきっていない。スタバに行ってフラペチーノ的な生クリーム盛りを頼まずスターバックスラテとかカフェミストとか選んでおいて、コーヒーの味自体はドトールの方がいいんだよねとか自宅焙煎の方がいいとか言うようなものである。

では何をすれば450円がむしろ安いと感じるようになるのかといえば、そう、水風呂である。

あの、たいていの銭湯に存在してるのは知ってるけどサウナの数倍物好き向けにしか見えない、たまにご老人が気持ちよさそうに入っているあれ。

あれが自宅の入浴と銭湯を圧倒的に断絶する存在である。

 

交互浴、というその存在はだいぶ前から知ってはいた。お湯に浸かり、水風呂に浸かり、またお湯に浸かる。

5セットから7セットで自律神経が整うのがはっきり意識として伝わるとか、

しかしいくら聴いて吐いても、やはり水風呂は怖い。学校教育で心臓麻痺について散々脅された記憶は消えない。

 

が、ハンチョウ3巻でまた気になり出した。ハンチョウが言うなら間違い無いのでは?

そして同僚も銭湯と水風呂のよさを力説してきた。行くべきだろうかと迷った最後の一押しがあるウェブライターの記事で、限界まで熱くなってからだと入りやすいとのことで、なるほどただ入るのでなくそういうコツがあればいけるかも。

同僚からは、腹に力を入れて入るといい、へにゃっと入るとダメージ入る、みたいに言われた。

 

なるほど、限界までゆだってから、力を入れて入る。

 

で、入った。

 

湯船でこれ以上ここにいたら立ちくらみからのふらつきがくると思えるところまで茹でられ、腹に力を入れて入った。危機感を感じるのは心臓なので一気に、というアドバイスにもさらに従いつつ。

 

冷たい。

なにこれ冷たい、えーどんだけ入るのこれ10数えたらもういい?いいよね?

で、すぐさま上がってそのまま再度湯船。

異変はまずここでおきた。

 

肘から先が猛烈に痺れ出した。

脳的な危険を感じる痺れ。なんだこれと恐怖を覚えつつ原因を考える。あれか。

当時私はだいぶ仕事が煮詰まってさらにそのストレスをスマホのパズルゲームに費やしていた。

それによりおそらく、慢性的なじんわりした腱鞘炎とかずっと正座を続けたひざ下のようになっていたのだろう。

急激に血流がよくなった痺れではないかと考えた。

 

一度手応えを感じれば二度目は心理的にかなり楽だ。

再度ゆだってから水風呂へ。

今度は20秒ほど耐えてみて気がついた。

水の中の方が居心地いい。

お湯の中はずっといるとだるさが出てくるが、冷水の中は、感覚は冷水と認識しているのに最適な温度の液体、ぬるま湯のような、もっと良いもののような液体に感じられてくる。いける。

 

で、5往復ほどした。途中でおばあちゃんに話しかけられた。最近の若い人は水風呂よく入ってるのよね、だそうだ。流行ってるのか、わざわざ450円払って銭湯来るのは水風呂の存在を知っている若者だけなのか。

 

いつもふに落ちなさを感じていた銭湯も使い切ってやったという感覚で完全にコンディションよく退出、風呂上がりは小一時間ぼんやりするしかないのだがむしろ頭が冴えている。この感覚が一番大きいかもしれない。

なるほどこれなら入浴施設8時間とか余裕。

 

とりあえず、騙されたと思って平日夜の銭湯でひっそり水風呂試してみてほしい。膝が痺れる。

 

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