Ⅰ 魔術師 :タロットカード 大アルカナのナナド的解釈

中世世界の魔術師とは

 いよいよ予告編の愚者を経て本編開始、数字の1、魔術師である。
タロットは数秘術の読み解き方もあって、そちらではもちろん1というのは始まり、原初、スタートをしめす。

魔術師というと現代の感覚では手品師とか魔法使いとかなのだが、タロットの原型が作られた時代の魔術師は少し違う。科学が存在しない時代の魔術師は、医者や科学者に近い、そして錬金術師の要素を多分に含む地位にあった。

 

そして左から右に流れるタロット図柄の時間というものをわかりやすく表してもいる。さすが愚者とは違う。

 

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現代人のイメージとしては「技術屋」が近いかも

小アルカナでは万物の素材であるとされる地水火風、それをモチーフ化した、棒、聖杯、剣、金貨の4つの種類のカードの物語が展開される。
図柄の左にある魔術師の机のうえにはこの4つがすべて置いてある。そして左手に持っている白い棒、これは魔法の杖である。

たっぷりの素材を作業机に並べて魔法の杖をスタンバイした魔術師(パソコン立ち上げた科学者や大窯の前の錬金術師と考えたほうがイメージ近いかもしれない)が、右手のなにもない空間を示しながら「これからこの素材と道具で新しいものつくりまーす」「今日は肉じゃがを作りまーす」と宣言しているのがこの「魔術師」というカードなわけだ。魔法使いというより技術屋の側面が高い存在だ。

魔術師のカードが示す「開始」「スタート」は、創造、制作といってもいい。無限の可能性を示す存在である。だから頭上に無限大マークも乗っかってるし、ベルトはウロボロスの蛇だ。改良種である深紅の薔薇(人の欲望)がふんだんにちりばめられ、それでいて理性をしめす百合もきちんと咲いている。

このスタートは、手品師の言葉のような「種も仕掛けもありません」ではなく、蓄積されてきた豊富な資源や知識、力がバックボーンにあるスタートである、

 まとめと予告

なおマジカルドロップではパメラ版のイラストに近い容姿のイケメンで、カードの図柄と魔術師という単語からイメージするとそうなるかなー、というかんじがある。カードの意味として詐欺師、ペテン師みたいな解説つけてる本も少なくないし。

 

しかし逆に、ペルソナシリーズではムードメーカーな愛嬌のある相棒枠である。豊かな心と無限の可能性で行く手を作り上げていく魔術師は、確かに相棒として心強い頼れる存在のように思える。ペルソナシリーズの解釈は魔術師カードについて考えさせてくれる。

次はⅡ、女教皇

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