小アルカナについて話す

タロットは大アルカナだけでも占えるし楽しいけれど、個人的には小アルカナを交えることでいよいよ面白くなってくる。

大アルカナだけの占いはRPGの本編、小アルカナは本編クリア後の追加要素全解禁状態というのがイメージに近いかもしれない。楽しいけれどいきなり手を出すと広大すぎて遠のく原因にもなるので、大アルカナになじんでからの進行をおすすめしたい。

で、例によって私はライダーウェイト版で話をすすめていこうと思う。

 

小アルカナとは

大アルカナ22枚は宇宙のはじまりから終わりまでとか、人間が生まれて自意識をもってから完成するまでとか、そういう、なんというかアストラル界的、天界的な事象をめぐる物語だ。

では小アルカナはなんなのかというと、これは、人間社会、人間の悩みや物語だという。

 

小アルカナは棒、金貨、剣、聖杯の4つのタイプ(スートという)、1から10までの札、4枚の人物カードから成り立つ48枚である。

 

4つのモチーフ、スート

小アルカナは4つのモチーフに分類される。棒(ワンド)、剣(ソード)、聖杯(カップ)、金貨(コイン)。のちにタロットがトランプになった際、クラブ、スペード、ハート、ダイヤになった4つである。

これは錬金術四大元素にも対応しているという。

この4つのモチーフの種類のことをスートという。

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4つのおおざっぱなイメージは下記のとおり。

 

 個人のがんばる力、やる気、元気。少年ジャンプ的なかんじ。周囲との切磋琢磨やいさかいもあるにはあるが、よくもわるくもあくまで自分が主人公感がある。棒は武器にもなるけど道具としての利用がメインだし、絵柄の棒には葉っぱも生えている。四台元素でも火。どう見ても主役。

 ジャンプ主人公の横にいるクールめなやつ。四台元素では風、うちはサスケ的。意思の力で切り開いたり切り捨てたり断罪したりと、他者へのシビアな決断と意思が目立つ。剣は敵と接したときのものだから。

聖杯 心の内側の豊かさ、情け、夢、妄想や目標といった、夢見がちだったり理想だったり想像力だったり。タロットにおいて「感情」を示す水が湧き出してくるモチーフ。四台元素では水、これは回復魔法系ヒロインですわ。

金貨 金貨は助ける、助けられるみたいな、他人との価値のやりとり。物質的なやりとりをメインとするが、それを極めた結果心の豊かさを手に入れることにもなる。四台元素では土、カレーが好きないいやつだとおもう。

 

1から10の数字札

もともと存在していたタロットでは1から10には絵柄がなくて、トランプの数字札みたいな、スートのモチーフが番号通りに並んだものだった。

この1から10に絵柄と意味を新しくつけたのがライダーウェイト版である。

これによりライダーウェイト版は占術アイテムとしてこのうえなく使いやすくなったものの、魔術の儀式に用いることはできなくなったという。魔術に使うならマルセイユ版覚えないといけないらしいよ、あるいはトート版。

数字札は庶民の世を描く。浮世絵の町民の暮らしみたいなかんじ。町民の暮らしだけあって、大アルカナの全体をくるむ概念的な意味合いでなく、細かくどんぴしゃな場面が出てきやすくて面白い。喜んだり、追われたり、手に入れたり失ったり裏切られたり、そういう、小さいけどいろんな出来事がある。小アルカナを扱うことで、より大アルカナの大意みたいなのがわかりやすくなるっていうの、あるとおもう。

いずれも1からはじまり、10で完結する。

全10話の週間連載漫画と思ってくれていい(断言)。

 

次回以降の記事では週刊漫画誌に掲載された作品4作、のていで小アルカナを語っていこうと思っている。ジャンプだと10週は打ち切りだけど、もとから短期連載企画だったので別に打ち切りエンドではないやつ。だとおもう。たぶん。

 

11以降の人物札

10以降の4枚は、コートカードという。コートとは宮廷という意味で、数字札が庶民の物語であったのとは違い、こちらは文字通り宮廷、貴族王族の絵柄。大アルカナや小アルカナの数字札とちがい、コートカードは連続性を持たない。

従者(ペイジ)、騎士(ナイト)、王妃(クイーン)、王(キング)の4枚。トランプではペイジとナイトが同一化されてるっぽい。トートタロットでは騎士、王妃、王子、姫になっててちょっと気になる。

コートカードは、そのとき占っているときの事象に関わる、実在の特定の人物を指し示すときにでてくることが多いというこれもおもしろいカード。あるいはそういう人物のようにふるまう、というか。

大アルカナ以上にキャラとしてとらえるとうまくいく型式で、私は声優の最大公約数イメージにあてはめている。

 

今ひとつだけ例を挙げると、カップの騎士のカード。あふれる感情である聖杯×進んでいく力と献身を示す騎士=石田彰

 

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占い結果、たとえば「がんじがらめの状況でなんとかしてほしい」みたいな占いでカップの騎士が正位置で出てきたら「今、近くに石田彰っぽ…ゲフン、なんかこう、穏やかで独特の空気っていうか、包容力ありそうなな優男ってかんじの男性がいるはず、その人が助けになってくれる、心当たりあるでしょ?」みたいな。

 

あるいは相談者が男性であれば石田彰的なふるまいがベターっぽいとか、そういう。どうだろう、絵札、石田彰っぽく見えてこないだろうか。騎士は4人とも馬に乗っているんだけど、この聖杯の騎士の馬だけやたら美形に書かれてるんだよな。

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馬の違い、伝わるだろうか。馬は自力で走るよりもずっと遠くへ行ける力とか能力とかの暗喩なわけだけど、それぞれのスート別イメージな馬のデザインになってるし、そのイメージの違いこそが占い結果の意味になる。

 

では次から、数秘術をからめつつ小アルカナの1を語っていこうと思う。

 

 

 

 

 

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