小アルカナのエースは第一話

小アルカナ解説、まずはエースから。

エース全般にかかる意味

1というのは数字の最初で、改めていうまでもなく発端や始まりを示す。それと同時にトップという意味でもあって、数札の中では一番強い意味合いでもある。

なのでエースは物事の始まりであるとか、あるいはそのスートそのものの性質を表すカードになる。

つまり、連載漫画の第1話、世界観とジャンル、物語の発端と現時点での目的をキャッチーに伝えるものである。

例/ 海洋冒険もので、海賊王を目指す少年が旅立ちの日を迎える第1話

例/忍者活劇もので、火影を目指す少年と周囲の環境を説明する第1話

みたいな。

親の仇とか魔王を倒すとか財宝を探すとかじいちゃんの形見の四星球を探すとか、1話ではその時点での目標も織り込まれることが多い。

棒のエースの性質

ジャンルとしては冒険もの、バトルインフレもの。元気な少年が主人公、王道少年漫画。ジャンプ作品では「僕のヒーローアカデミア」「(中忍試験くらいまでの)NARUTO」など。あと古いけど、ワイルドハーフとか。

棒はやる気、元気、勇気。火をつけたら燃えるもの。その棒が何もない空中から出現している。棒はもぎたてもぎたて?)なんだろうか、みずみずしく葉っぱもついてるし舞っている。棒の物語は仲間とかライバルとか、そういう、自分のやりたいことをやろうと進む結果起きる衝突や和解というようなとても人間関係あるあるな展開が多い。自身が安寧と自信を得るために挑み続ける、必要なら争いもするけれどあくまで対立は目的ではない…というような、孫悟空的カード。

剣のエースの性質

棒が冒険メイン、バトルは華を添える要素なのだとすると剣はバトルそのものが目的だし人も死ぬ。知性を示すスートでもある。

作風で例えるとデスノートとか暗殺教室…いや暗殺教室は棒かな… デスノートくらいしか思いつかないかな…ワンドがゆるっと握られているのに対して、ぐっと強く握られている。王冠を抱き、勝利と祝福の月桂、オリーブが垂れ下がっている。栄光の道のはじまり。散らばる黄色いはなびらみたいなやつは、大アルカナ「塔」「月」にも描かれた、神の恩寵。めっちゃ祝福されてる。勇者の旅立ちかな?

剣のカードは全体的に他人との諍いがメインなため常にバトっている。棒の望みが自分の中にあるならば、剣の望みは他人との関係の中にある。いろいろあるけど、一言で言うなら優位性、勝ち負けってかんじ。休息の意味を持つカードが際立っていて、休むというか死んでるのでは?みたいな、過労ぎみのスート。でも戦うってそういうことでしょ、みたいな。

聖杯のエースの性質

ジャンルとしては河下水希や何かの間違いでジャンプに連載を始める津田雅美とかボンボン坂高校演劇部とかみたいな、繊細なタッチで日常のやりとりを綴る系漫画。白泉社のイメージが強いのは泉という文字が入っているからだけでもないと思う、きっと、たぶん。

繊細な女性作家のイメージもあるけれど、なにげにシティハンターも聖杯なイメージだよなあと思う。実は人の情がメインである作品だし、代表作以外の作品も人情もの展開が多いし、北条司が最初に投稿したのはジャンプではなくりぼんである。特にエンジェルハートの10巻あたりまでなどを覆う全体的な優しさはとてもカップのカード的。

湧き出す水がなみなみと溢れている。棒や剣とちがって差し出すためのように手のひらにのせているし、あふれた水は泉かなにかになっているし、ハスも咲いている。ハトがくわえてきたコインみたいなのはキリスト教の聖餅。(あんまりおいしくないって聞いた)もうね、とにかくわきでる、感情、慈愛、慈悲、そういうかんじです。

金貨のエースの性質

これを少年漫画で例えようとしたらこち亀以外思い浮かばない。人によってはワンピースもそうかもしれない。あとは個人的にはジョジョ四部な印象がとても強い。未知の部分がないというか、ある種での安心感。金貨のカードにも悩みはあるけれど、生死がかかる剣や元仲間に追われたりする棒のような悲壮感でなく、贅沢な悩みってかんじがある。持ってない側からすればの贅沢だけど。

金貨のカードは全般的に「育ちがよく教養もスキルもある人の苦難」の印象。勝つべくして勝つというか。剣の切り捨てとかカップの情とかそういうんじゃなくて、もっと、なんというか、手に入れている人がこれから何をするかみたいな…

聖杯も金貨も、そっと持っている。持つというより、そこにあるためにてのひらで支えてる。道具として積極的に使おうとはしていない。

4枚の物語が向かう先

大アルカナで、「タロットの時間は左から右に流れる」といったけれど、時間軸はじつはもうひとつあって、「手前が現在、奥が未来」だったりもする。

で、これにあてはめると、エースの4枚は奥がしっかり描かれていて、こういうところを目指しますよーという暗示がされている。

棒の目指す場所

河を超え、緑の丘の上に立つ城がある。城は栄光とか、権力とか、豊かさとか、そういったものを示す。野心的。火影になるんだってばよということだ。

剣の目指す場所

灰色の切り立った渓谷、棒が目指す丘よりもずっと険しい。刺さったら痛い。苦難の道を行くということ。

聖杯の目指す場所

唯一、奥も手前もないけれど、ようはこの泉なりなんなりを広げていく、ということ。進むのとちがって、広げていく。

金貨の目指す場所

今現在、すでに手入れのされた庭園の中にいる。それなのに遠くに見える山の風景の中に出ていこうとしている。

占いで出てきたときの例

以前も似た記事を書いたけども、例えば「告白したいけどどんなふうにしよう」みたいなワンオラクルでそれぞれのエースが出てきたら以下のような解釈をする。私は。

棒/ 元気と熱意でいってみよう、とにかく気持ちを伝えよう

剣/ ずばっと切り出そう、迷惑かかるかもとか考えないでいい

聖杯/ 情でうったえかけるように共通の想い出とか語ってみよう

金貨/ 相手のいいところを語ろう、自分とつきあうメリットも伝えてみよう

みたいな?

あといずれにせよエースだから「言ってみないとはじまらないよねー」的なニュアンスも加わると思う。

数秘術で見る大アルカナとのかかわり

さて、小アルカナは大アルカナに対応していたり、大アルカナの劣化版が存在していたりする。1はかなりわかりやすい。魔術師。どちらも同じ「1」のカード。

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はいこれ。

左側にあるのが棒、剣、金貨、聖杯。魔術師が机の上に用意してるのは、この、小アルカナエース4枚の力、四大元素、すべてのものがつくれる素材となる。

魔術師は4枚分の力を持っていて、さらにそれをベースに新しいものを作ろうとしている。全78枚中、最強に「始める」の意味が強いカード。

さきほどの告白の例でいうなら、魔術師が出たら、もういろんな意味で(この「いろんな意味」にエース4枚の意味が含まれる)あーいけるいける、いけるわいっちゃえーみたいなニュアンスになる。

小アルカナと大アルカナには似た意味を持つカードがたくさんあって、でも「強さ」が違う。

小アルカナなら「たぶんこうじゃない」「こうしたらいいんじゃない?」くらいなのが、大アルカナだともっと「いやいや絶対こう!これしかないって!」くらいの強さになる。もちろん全部混ぜて使ってる時の話。

混ぜて使ってるとその強弱がおもしろいし、大アルカナが出ると「おっ」てなるので、小アルカナ使っていくのおすすめ。

さて次は2のカード。

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